間取り図作成ソフト「せっけい倶楽部」3つの特徴|無料で使える?

家づくりを検討するとき、欠かせないのが「間取り図」です。
しかし「自分で間取りを考えてみたいけれど、専門的なCADは難しそう」「無料で使えるソフトはあるの?」と悩む人も多いでしょう。
そんなときにおすすめなのが、間取り図作成ソフト「せっけい倶楽部」です。住宅設備メーカーが公式に提供しているソフトで、完全無料で利用できるうえ、間取りの作成から家具配置、さらには3D表示まで幅広く対応しています。
本記事では、せっけい倶楽部の3つの特徴を詳しく解説し、無料でどこまでできるのか、初心者でも安心して使える理由をプロの視点でわかりやすく紹介します。
せっけい倶楽部とは?
せっけい倶楽部は、住宅設備メーカーが一般ユーザー向けに提供している無料の間取り図作成ソフトです。PCにインストールして利用するタイプで、インターネット環境があれば誰でもダウンロードできます。
建築士や不動産会社が使うプロ仕様のCADソフトほど複雑ではなく、直感的に操作できるため初心者でも扱いやすいのが魅力です。それでいて、ドアや窓、家具、階段といった豊富なパーツを搭載しており、プロ顔負けの間取り図を作ることも可能です。
また、完成した図面は印刷したり画像として保存できるため、家族や工務店との打ち合わせ資料にも活用できます。
特徴1:無料でフル機能を利用可能
せっけい倶楽部の大きな魅力は、完全無料でありながらフル機能を利用できる点です。
一般的な間取り図ソフトでは「無料版は機能制限あり」「保存は有料」といった制約が多いですが、せっけい倶楽部にはそれがありません。間取り図の作成、家具や設備の配置、2D・3Dの切り替えといった主要機能がすべて無料で利用できます。
有料ソフトに比べても遜色がなく、趣味の範囲を超えて実用レベルで使えるのが特徴です。建築士に依頼する前に自分で間取りを試作してみたい人にとって、初期費用ゼロでスタートできるのは大きなメリットといえます。
特徴2:豊富な間取り・家具パーツを搭載
せっけい倶楽部には、住宅設計に必要なパーツが多数揃っています。
これらをドラッグ&ドロップで配置するだけで、生活に即したリアルな間取り図が完成します。パーツのサイズ変更や向きの調整も可能で、具体的な生活動線を想定した設計ができます。
さらに、壁の厚みや部屋の大きさを細かく設定できるため、リフォームや新築計画のシミュレーションにも十分対応できます。初心者が描く間取りにありがちな「現実味のない図面」にならないのは、この豊富なパーツのおかげです。
特徴3:2Dと3Dを切り替えて確認できる
せっけい倶楽部は、間取りを2Dだけでなく3Dでも表示できる点が優れています。
2D表示では、間取り全体を俯瞰して確認できます。壁の位置、家具のレイアウト、通路幅などを細かくチェックでき、調整も容易です。3D表示に切り替えると、部屋の高さや空間の広がり、窓からの光の入り方などが立体的に確認できます。
これにより、平面図だけでは分かりにくい「実際に住んだときの感覚」を事前に把握できます。完成後に「思ったより狭い」「光が入らない」と後悔するリスクを減らせるのは大きなメリットです。
無料版と有料ソフトとの違い
せっけい倶楽部は完全無料で利用できますが、有料のCADソフトと比較すると違いもあります。
有料ソフトはより精密な寸法管理や商用利用、建築確認申請用の図面作成に対応しています。一方、せっけい倶楽部はそこまでの精度はありませんが、個人利用や打ち合わせ用としては十分な機能を備えています。
つまり、「公式な設計図面」には使えないものの、「アイデアを形にするツール」としては非常に優秀です。初心者が無料でここまで本格的に扱えるソフトは貴重だといえます。
どんな人におすすめ?
せっけい倶楽部は次のような人に特におすすめです。
- 新築を検討している人
自分で間取りを作成し、設計士に希望を具体的に伝えたい人。 - リフォームを計画している人
現在の住まいを再現し、変更後のイメージを確認したい人。 - 不動産関係者
広告用の簡易図面を作りたい営業担当者。 - インテリアを考えたい人
家具配置をシミュレーションして、購入前に収まるか確認したい人。
使用時の注意点
便利なせっけい倶楽部ですが、利用にあたって注意点もあります。
まず、建築確認申請や施工に必要な正式図面には使えません。法規制や耐震基準、構造計算などは反映されないため、最終的な設計は必ず建築士に依頼する必要があります。
また、PC専用ソフトであり、スマホやタブレットでは利用できません。動作もPCのスペックに依存するため、古い機種では処理が重くなる場合があります。
まとめ
せっけい倶楽部は、完全無料で利用できる本格的な間取り図作成ソフトです。
新築やリフォームを検討中の人にとって、理想の家づくりをシミュレーションする強力なツールとなるでしょう。公式の図面作成には不向きですが、初心者が間取りの基本を学び、生活をイメージするための第一歩としては最適です。
無料でここまで使えるソフトは他に多くないため、家づくりを考えている人はぜひ一度試してみてください。